Tachiyomi_cinema’s diary

気の向くままに映画の感想を書いてます。気軽に立ち寄って行ってください笑

Mother 長澤まさみ主演 2020年公開 

    実話を元にした衝撃作!!
「新聞記者」製作陣と実力派俳優たちによる、
先進国日本に隠れる闇を忠実に描き出した作品

f:id:Tachiyomi_cinema:20200826212630j:plain

みなさんこんにちは!  立ち読みシネマです!!

本日ご紹介する映画は、2020年7月公開の映画「mother」です。

昨年、日本アカデミー賞を受賞した映画「新聞記者」を手掛けたスターサンズによって製作された本作。

実話を元にしているだけあってドキュメンタリーを観ている気分でした笑

主演の長澤まさみさんの”毒親”っぷりや、その内縁の夫役を演じた阿部サダヲさんの演技も迫力満点でしたが、

毒親の長男、周平役を演じた奥平大兼(おくだいら だいけん)さんの演技も、新人とは思えない演技力でした!

・あらすじ (ネタバレなし)


二人姉妹の長女秋子はまともな職に就かず、周りから金を借りては遊びに費やす毎日。

家族に縁を切られ金が底をつくと、長男、周平を使って情けをかけさせてでも借りさせる始末。

そんな生活でもなんとか生活していけていた秋子ですが、
たまたま立ち寄ったゲームセンターで遊んでいたホストの男、川田遼との出会いがきっかけで人生がますます狂っていきます。



今作は実話を元にした作品なので、詳しく知りたい方は「川口祖父母殺害事件」で検索してもらうと、この作品がどういった作品なのか、物語の全貌がよりはっきり分かると思います!

本編では多少変わっている部分もあるのでネタバレにはならないと思います。


私自身たまたま実話を元にした作品だとは知らずに観に行っており、可も不可もなく淡々と進んでいってリアルだな程度にしか考えていなかったので、実話と知った時は「どうりでズルズルと引き込まれるわけだ!」と感じたと同時に再現度の高さに鳥肌がたちました笑

普通、こういった実話を元にした作品は、話が誇張されることが多少あるのですが、本作では、演出、演技においてそれがほとんど感じられず「ああ、本当にこういうことが起こっているんだ」と区別が付かなくなるほどでした。

www.youtube.com

・評価

”若干17歳の少年が母親のために自分の祖父母を刺殺して金を奪った事件”という、そもそも元にする作品が重いというだけあって映倫の年齢区分もPG12です笑

ただ、作品としてはとても面白く、見応えは保証します!!!

レンタルしてでもみる価値は十分にある作品です👍
相手別評価

友達:★★★★☆

一人;★★★★★

恋人:★★☆☆☆

家族:★★☆☆☆

総合評価:★4



mother2020.jp



・感想、おもしろポイント(ネタバレ含む⚠️)





・感想

感想は「鳥肌」。この一言につきます笑

全編通して情け容赦ない現実を見せつけられる内容構成はある意味映画とは思えませんでした笑

とにかく強烈な内容で淡々と進んでいくため、物語自体にさほど大きな波は感じられなかったのですが、

ラスト。エンドロールが流れた瞬間
バッチーンと頰を叩かれたような衝撃が走り、頭の中で一気にストーリーの整理が始まり、同時のスッと鳥肌がたちました。


そしてこの映画、内容だけでなく俳優さんたちの演技がまたすごいんです笑

特に印象に残ったのは長澤まさみさんの怪演とも呼べる演技力!

同時期に同じく長澤さん主演の映画「コンフィデンスマンJPプリンセス編」が上映されていて、本作で観る演技は最早別人でした。

予告編にあった息子の膝を舐めるシーン。

実はあれ、1発目にきます笑。それくらい強烈な演技なんです!!

内縁の夫、川田遼を演じた阿部サダヲさん。

一つ一つの出来事に対する反応が大袈裟ではなく、ひたすらリアルでした笑

その日ぐらしという役柄だけあって、感情もコロコロ変わります。

ピンチの切り抜け方、人への近づき方、脅し方、そして追い詰められていく様どれをとってもリアルなんですが、

特に何もしていない時の演技

これがとにかくリアルなんです笑

自分の周りにそういう人がいるわけではないのに、つい「ああ、そういう人いるよな〜」となってしまいました笑


そして、今作1番の注目と言ってもいいのが

主人公秋子の長男、周平を演じる奥平大兼さん(17)

の演技力。

もう本当にそういう環境で育ってきたんじゃないかっていうくらい一つ一つの反応がリアルなんです!!笑

ずっと芸能界にいたのかな??。。。と思ったのですが、

なんとオーディションを受けたのはこれが初めて!!

とんでもない逸材が現れましたね笑
今後の活躍に期待です。

最後に

感想はもう十分書いたのでここでは控えます笑

ラストシーン。嘘があるとすればここです。

いや、スクリーンの中ではあれで正解でしょう。

とにかく衝撃な作品でした。


ではまた会いましょう!
立ち読みシネマでした。